アルメリックのネックベアード(Neck Beard)はデーンレイノルズのシグネチャーモデルです。ネックベアードはアルメリックの中でも1,2を争う個性派サーフボード。私は実際にネックベアード(Neck Beard)を持っていますので、その感想とインプレを書きます。
まずは、アルメリック ネックベアード(Neck Beard)の説明から
ネックベアードはデーンレイノルズが開発から携わっている個性的なモデルです。デーンと言えばスタイリッシュで天才的なサーファーですね。
世界中で玄人から一般人にまで人気のあるサーフスターです。彼のWebサイトはサーフィン関連で全米No1のアクセスを誇ります。『デーンレイノルズて誰だよ!!』 って方は、こちらの動画を見てください。
すごいでしょ!!乗っているボードは、もちろんネックベアード(Neck Beard)です。デーンはたまにスポンサー枠で参加するくらいで、WCTのツアーには参加していません。彼のメインはフリーサーフィンです。
ですが、その実力はツアーを回るトッププロたちも一目置く存在なのです。クイックシルバーやアルメリックなどのスポンサーも彼をサポートしています。そのデーンが開発に携わったフリーサーフィン用のボードがネックベアードです。
ネックベアードの現行モデルは2代目になります。初代とはテールの作りが違います。
ネックベアードの表面的な特徴を挙げてみます。
■ 短くワイドで厚みがある浮力系のボード
■ ボテッとしていてロッカーもほぼなし
■ 浅めのシングルコンケーブとテール付近にVeeが施してある
■ レールにしっかりとしたボリュームがある
■ テールにもしっかりボリュームがある
画像からでもしっかりとしたボリュームを感じることが出来ると思います。今まですっきりとしたサーフボードに乗っていた方には、そのボリューム感に少し不安をおぼえるかもしれません。
ですが、これがネックベアードの魅力であり個性なのです。『浮力あるけど文句ある? オレはこの浮力で勝負するからさ。』みたいな声が、ボードから聞こえてきそうなほどの存在感を発揮しています。
実際に乗ってみたアルメリック ネックベアードの感想とインプレ
では、実際に乗ってみたネックベアードのインプレと感想です。乗ってみたというより、かなり乗り込んでいます。
私が現在乗っているネックベアード ↓↓↓
5’8 19 3/4 2 3/8 29.6L (体重78kg)
フィンはFuturesのアルメリック AM2を使用しました。通常、アルメリックのAM2は体の大きいサーファーやサイズの大きな波で使用する場合にオススメするフィンです。ですが、ネックベアードは短く乗るセッティングなのでフィンは大きめをチョイス。『短いボード+大きめのフィン』でバランスを取りました。
試したコンディションは小波から頭までのサイズ。かなり乗り込んだ上での感想とインプレになります。
まずはテイクオフの感想から
テイクオフは、かなり速いです。ボードに浮力がある分、しっかりとパドルすることが出来るのでグイグイと進む感じです。同じ波で普通のショートと同時にパドルを開始しても、ワンテンポ早くテイクオフ出来ます。
私は40代でパドル力は落ちてきています。その落ちた分をネックベアードが助けてくれる感じですかね。多くのサーファーがラインナップしている日でもイケイケで乗れています。ネックベアードは、パドル力が落ちたサーファーや週末サーファーにもオススメします。その場合は適正サイズより1~4サイズアップさせたボードを選んでくださいね。
ターンやドライブ感についての感想
テイクオフが速い分、余裕をもってライン取りが出来ます。ボードがワイドでテールにもボリュームがあるため、しっかりと体重を乗せたターンも可能です。小波の場合、浮力で走らせる感じになります。板の持つボリュームでグイグイ走らせる感じです。走らせるというか走ってくれます(笑)
板の構造上、スピードが出るんですよね。走り過ぎて過ぎてゴメンなさい的なカットバックもよく決まります。このカットバックの時も、しっかりと体重を乗せたターンが出来るので気持ちいいです。
短いだけのボードだと体重を乗せると抜けてしまったり、力を調整しながら乗る必要があります。個人的にそういうボードはあまり好きではないんです。そういった意味でネックベアードは乗りごたえがあるボードだと思います。
短い動画ですがデーンの体重を乗せたターンを見てください。乗っているのはもちろんネックベアードです。↓↓↓
縦へのアクションについて
これは普通でした。重くも感じないし、クイックにも感じない。ごく普通のボードと変わらないという感想です。
ですが、リエントリーの安定感が抜群なんです!当て込んだ後やフローターなどの着地がものすごく安定しています。そのボリュームでしっかりと受け止めてくれる感じですかね。ちょっと失敗した!!と思っても、しっかりと受け止めてくれて、次のアクションに入れます。
1番最初の動画を見ると分かりますが、デーンはあり得ないくらいのエアーをさくさくメイクしています。ネックベアードの着地性能を少しは分かってもらえると思います。
ベストなコンディションは?
私は小波から頭までのサイズでネックベアードを乗ってみましたが、腰~胸あたりの波が1番フィットしました。サイズが頭を超えてくるとレールが入らず弾かれることが多かったですね。
弾かれるというのは、ボードが波のパワーを拾い過ぎてスピードをコントロール出来なかったり、文字通り弾き飛ばされたりしました。逆に考えれば、それだけ波のパワーを拾うボードだと言えます。そこがテイクオフの速さに繋がったり、小波やタルい波の時でのパフォーマンスに繋がるポイントだと思います。
アルメリック ネックベアード(Neck Beard)に対する私の結論
ネックベアードは浮力系のボードです。ある程度のレベルが必要なパフォーマンス系ではありません。なので、初心者からエキスパートまで幅広いサーファーにフィットします。
浮力系と言ってもいわゆるフィッシュやレトロボードの乗り味ではなく、完全にショートボードの乗り味になります。パドルも楽なので体力が落ちてきたサーファーや週末サーファーにもオススメします。絶対に楽しめると思いますよ!!
ネックベアードは面白い板なのにあまり詳しいインプレとかないんですよね。レベルや好みでボードの感想は変わってくると思いますが、ネックベアードは個性的で乗りごたえがある素晴らしいボードだというのが私の結論です。参考にしてくださいね♪