速報:新型コロナウイルスの影響でWLSが全イベントの延期を発表

2020年3月16日、WSL(ワールドサーフリーグ)が新型コロナウイルス拡大を受け、全イベントを5月末まで延期もしくはキャンセルすることを発表しました。

この決定によりすでにキャンセルとなった第1戦クイックシルバープロ(ゴールドコースト)をはじめ、第2戦リップカールプロ(ベルズビーチ)、第3戦ブーストモバイルマーガレットプロ(マーガレットリバー)は延期となります。

オーストラリア政府の入国制限がかなり厳しい

オーストラリア政府の入国制限がかなり厳しい

オーストラリアでは3月16日より新型コロナウイルス感染拡大予防措置として、海外からの全ての入国者に対しオーストラリアに入国後ただちに14日間の自主隔離を実施しており、選手や関係者の入国すらままならない状況となっています。

しかも、14日間の自主隔離を守らなかった場合は州によって80万~90万の罰金が科せられる厳しい処置になり、WSLイベントの開催は事実上不可能になっています。

WSLは6月にはパンデミックが収束すると判断している

WSLは6月にはパンデミックが収束すると判断している

WSLはWHO(世界保健機関)などの機関や専門家から受け取っている情報に基づき、今年の6月には世界的なパンデミックが収束に向かい、コンテストを再開する最も安全な時期になると現時点では判断しています。

選手やスタッフ、ファンの安全と健康が最優先事項なのは当然ですが、ビジネス的にはなんとしても6月には再開したいというWSLの苦悩も垣間見れます。

たとえパンデミックが収束したとしても各国の出入国制限が今後どうなるかは不透明なため、第2戦リップカールプロ、第3戦ブーストモバイルマーガレットプロのキャンセルも十分考えられるシナリオとなります。

2020年東京オリンピック中止もあり得る?

オリンピック中止もあり得る

3月11日に国際サーフィン連盟(ISA)が、エルサルバトルで5月に開催されるISAワールドサーフィンゲームスの開催が厳しい状況にあると発表しました。まだ中止決定はされていませんが、3月31日に再度開催するかどうかの判断をすることになっています。

ISAワールドサーフィンゲームスは2020年東京オリンピックの最終予選になり、この大会で日本代表選手が決定する重要な大会です。オリンピックに繋がる重要なイベントなだけに、仮にイベント中止になった場合の影響は大きいものをなりそうです。

ちなみに、現在東京オリンピック日本代表が内定しているのは五十嵐カノアのみ。残りの男子1枠、女子2枠がこのISAワールドサーフィンゲームスで決定します。

世界各国が入国制限を加速させている現状では5月になっても厳しい状況は変わらないと思いますが、ファンとしてはツアー再開を楽しみにしたいところです。