シャークアタック対策

海という自然を相手にするサーフィンというスポーツ、そこには陸上では考えられない危険が存在します。その中でもサーファーが最も恐怖を抱くのがシャークアタックでしょう。

 

世界中で毎年多くのサーファーがシャークアタックの犠牲になっています。今夏、日本でもサメの目撃情報やビーチ封鎖などが起こったことは記憶に新しいと思います。

 

今回の記事は、シャークアタック対策についてあれこれ書いてみます。”シャークアタック=他人事”ではなく、常に自分にも起こり得ると意識してサーフィンと人生に向き合う必要性について考えてみます。

ミック・ファニングのシャークアタック対策とは?

南アフリカのJベイで開催されたJ-Bay Openのファイナルでシャークアタックにあった3×ワールドチャンプのミック・ファニング。その光景をライブ配信で見ていましたが背筋が凍りました。奇跡的に無傷で生還したミックですが、その精神的ダメージは計り知れないものがあります。

 

普通のサーファーであればもう海にさえ戻れないくらいのトラウマになるはずです。自分が同じシュチュエーションだったとしたらサーフィンを辞めていたかもしれません。ですが、ミックは数週間の休養の後海に戻りコンテストにも復帰しました。

 

そのミック・ファニングがシャークアタック後に取り入れているサメ対策について語っている動画をご覧ください。↓↓↓

 

【ミック・ファニングによるシャークアタック対策の要点】

その1:ボードカラーをイエローにしない

その2:ストライプ柄を入れることが有効

その3:ブラックやブルー系のカラーが有効

 

ミックの今年のボードはイエローをメインカラーにしていて、ほとんどのボードがイエローとのことです。

 

ですが、いろいろと調べた結果イエローは”yum yum yellow”と呼ばれていることが分かったそうです。”美味そうな、美味そうな”という意味でイエローはサメが興味を持ちやすい色です。

 

すでに多くのボードはイエローのカラーリングされているので他に良いアイデアを探したところ、黒のストライプを入れることが有効だと聞いて急遽ストライプを施したとのことです。次のコンテストからはブルーをベースに黒のストライプ柄を施したボードを使用すると話しています。

シャークアタック対策を施したウェットスーツの研究

西オーストラリア大学(the University of Western Australia)の海洋研究所は数年に及ぶリサーチの末、サメの感覚システムに対する科学的な発見しました。

 

サメは獲物を見つけるためにいくつかの感覚を使用しています。その中で攻撃の最終段階で使用するのが『視覚=ビジョン』だそうです。シャークアタックを防ぐには、サメの視覚を破壊したり惑わすことが有効であるとのことです。

 

サメの視覚を惑わすために開発されたウェットスーツがコレです。

 

シャークアタック対策を施したウェットスーツ

シャークアタック対策を施したウェットスーツ

 

ミック・ファニングも取り入れているストライプ柄が採用されています。このストライプがサメの視覚に影響を及ぼし、サメに危険&不快感を与えて攻撃することを抑制するとのことです。

 

ウェットスーツだけではなくボードにも対策したほうが良いですよね。ボード用にはこのようなステッカーがリリースされています。↓↓↓

シャークアタック対策用ステッカー

詳細を知りたい方はこちらの動画をご参照ください。

 

シャークアタックを未然に防ぐ行動リスト

その1:海が濁っている時には注意する

その2:早朝、夕方などの暗い時間は気を付ける

その3:切り傷や出血を伴う怪我をしたらすぐにあがる

その4:女性の日はサーフィンを休む

その5:必要以上にバシャバシャしない

その6:オシッコはなるべくしない

その7:河口周辺はサメの住処があるので気を付ける

その8:イエローなどの発色の強いウェットやボードは避ける

その9:キラキラするアクセサリー類はつけるな

 

その1:海が濁っている時には注意する

サメは濁った海では視覚に頼るのではなくセンサーの様な感覚を利用して獲物を狙います。濁ったビーチでシャークアタックに合う割合は高いので注意しよう。

 

その2:早朝、夕方などの暗い時間は気を付ける

この時間帯はサメが獲物を狙うことが多いので気を付けよう。

 

その3:切り傷や出血を伴う怪我をしたらすぐにあがる

サメは数キロ先の血の匂いを察知することが出来る。少しでも出血を確認出来たら海から速やかにあがろう。

 

その4:女性の日はサーフィンを休む

これも上記と同じ理由です。

 

その5:必要以上にバシャバシャしない

水面でバシャバシャしていると、サメがアザラシや亀などの獲物だと勘違いしてアタックしてくるので注意しよう。

 

その6:オシッコはなるべくしない

これは賛否が分かれる。昔から言われているのは血と同様オシッコの臭いもサメは察知するらしい。近年では大丈夫だという説もある。

 

その7:河口周辺はサメの巣があるので気を付ける

河口の周辺にはサメの住処があると言われる。もちろん場所のよって異なるが、一応頭には入れておこう。

 

その8:イエローなど発色の強いウェットやボードは避ける

”yum yum yellow”はサメの大好きな色です。強いこだわりがないのであれば違う色をチョイスしよう。

 

その9:キラキラするアクセサリー類はつけるな

キラキラはサメが魚の鱗と勘違いする原因となる。自分を魚だと勘違いさせたくなければジュエリーやアクセサリーは付けないほうが良い。

シャークアタック対策のまとめ

シャークアタック対策についてあれこれと書きましたが、あくまでもシャークアタックに遭遇する確率を減らすための対策となります。100%防ぐことは出来ません。

 

今後、研究とテクノロジーの向上により様々な対策器具が出てくるかと思います。そういった対策グッズを使用するのも一考だと思いますし、何よりもアンテナを張っておくことも重要だと思います。

 

サメの目撃情報、ニュース、サーフィン仲間からの情報などは役に立ちます。ニュースになっているのに『オレは大丈夫だし。』と海に入ってしまう様なことは控えましょう。サーフィンをやっている以上リスクは常にありますが、少しでもそのリスクを減らすこともサーフィンを長く楽しむために必要なことだと強く思います。

 

以上が今回の記事となります。

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