サーフボードのオーバーフロート

サーフボードを選ぶときに重要なのが浮力です。適正浮力よりも浮力があり過ぎるとオーバーフロートと呼ばれます。

オーバーフロートというと、なんだか良くないイメージがありませんか?一般的に浮力=悪者扱いされているような感じがします。

今回はサーフボードにおけるオーバーフロートの良し悪しについて考えてみたいと思います。

 

サーフボードのオーバーフロートは悪ではない!!

 

結論から先に言っちゃいます。

そうです! オーバーフロートは悪なんかじゃありません。

巷ではオーバーフロートのボードは良くないとかダメだとかそういったイメージが強いのではないでしょうか?

 

サーフボードのオーバーフロートは悪なんかじゃありません

 

そもそもこのオーバーフロートというネーミング自体、ミスリーディングを起こす言葉だと思います。

 

サーフィンはそもそも浮力を活かして波に乗るものです。水に浮いてそのフローを感じるスポーツなのです。

 

そのフローは、他の横乗りスポーツ(スケボーでもスノボー)では感じることの出来ないオンリーワンの感覚です。そのフローに対して、オーバーやアンダーやジャストなんて表現はナンセンスだと思いませんか?

 

フローを感じることが出来るのであれば、オーバーだってアンダーだってサーフィンの本質は変わらないのです。

 

オーバーフロートがいけないものだとしたら、ロングボードは超絶オーバーフロートになるわけで、超絶オーバーフローであるロングボード=つまらないなんてことにはなりません。ロングボードで感じるフローは最高に楽しいですしね。

 

とにかくオーバーフロートはそんな悪いことではないってことを伝えたいので、サーフィンにおけるオーバーフロートのメリットについていくつか挙げてみます。

 

オーバーフロートのメリット

① パドルが速い

浮力が十分あればパドルは速くなります。一般的に浮力が少なくなればなるほどパドルはきつくなります。

実際にアンダーで乗ったりするパキパキのハイパフォーマンス系ボードなどはパドルがちょっと辛かったりします。

 

② テイクオフが安定する

オーバーフロートのサーフボードは十分な浮力があるため安定感が増します。テイクオフ時にボードが浮かぼうとしてくれるので立つときの不安定感が少なくなります。

 

③ スピードが出る

オーバーフロートということはレールにも厚みがある場合が多いです。レールの反発でスピードが出ます。

 

④ 勝手に走ってくれる

オーバーフロートのサーフボードは、自分でスピードをつける技術がなくても勝手に走ってくれます。もっと言えばレールを入れなくても走ってくれます。

 

⑤ 失速しにくいので余裕が生まれる

オーバーフロートのサーフボードはジャストフロートのボードに比べて失速しません。そのため、ライディングに余裕が生まれ、考えながらのサーフィンが出来ます。余裕が生まれると波の状況判断がより早くなりますので、サーフィンが上達します。

 

⑥ ターンが伸びる

オーバーフロートのボードはボリューミーなため、レール全体を使う必要があります。浮力のあるボードはしっかりと体重を入れないと曲がりません。

結果的にゆっくりとしっかりと体重をかけてレールを入れることになるので自然とターンが大きく伸びるようになってきます。

 

 

どうですか? オーバーフロートって意外と良くありませんか?

 

初心者はサイズの大きい浮力あるボードで練習したほうが良いというのは、とても理にかなっていると思います。

 

ですが、当然デメリットも存在します。次はオーバーフロートのデメリットについて挙げてみます。

 

オーバーフロートのデメリット

 

① ドルフィンがキツイ。。。

オーバーフロートのサーフボードは浮力がたくさんあるため、当然ボードを沈めるのが難しくなります。

小波ではまだ大丈夫ですが、サイズがある波やインパクトゾーンでのドルフィンでは上手く板を沈められずやられたりします。

 

② 動かしにくい、重い感じがする

これも当然ですね。オーバーフロートのサーフボードは浮力が助けてくれる反面、浮力が邪魔に感じることも多々あります。

特にリップアクションなどの縦への動きではどうしても鈍重になってしまいます。

 

③ レールを入れるのが難しい

これはオーバーフロートの板に限らず、レールがボリューミーな板であれば総じて言えることです。

 

ぱっと考え付くデメリットを挙げてみましたが3つしか出てきませんでした。メリットは6つに対して3つのデメリットです。

 

あくまでもぱっと考えた個人的な意見ではありますが、納得してもらえる部分もあるかと思います。

 

3つ挙げたデメリットも、裏を返すと上達への近道になるかと思います。

 

ドルフィンがきついのはみんな同じですし、何度も揉まれながら要領を覚えていくものです。

 

動かしにくいオーバーフロートのボードでしっかりとした基本を習得すれば、その後のサーフィンの質が全く変わってきます。

 

今回の記事のまとめ

 

オーバーフロートはイコール悪ではありません。むしろ、良いことのほうが多いというのが私の意見です。

 

もちろん無条件でオーバーフロートが良いということではなく、個々のレベルや想定する波のコンディション、浮力に対する好み、ボードのデザインなどそいうったもので変わってきます。

 

はっきりと言えることは、ただやみくもに適正サイズやぎりぎりアンダーに乗ればサーフィンが上手くなるのかと言えば、そうではないと確信しています。

 

適度な浮力で助けてもらい、その浮力を活かしたサーフィンを習得することで、スピードやその先にある技の質が変わってくるのだと思います。

 

以上が、今回の記事になります。サーフボード選びの参考になれば幸いです。