ダンプスターダイバー2のインプレ

アルメリックの2024年モデルDumpster Diver 2(ダンプスターダイバー2)のインプレをお届けします。 ダンプスターダイバー2はアルメリックの歴史の中でエポックメイキングとなったダンプスターダイバーの後継モデルです。ダンプスターダイバーがリリースされた当時はその短さや乗り味に驚かされたのを鮮明に覚えています。

2024年改めてリリースされたダンプスターダイバー2はその初代ダンプスターダイバーの正常進化版といった感じで最新のモダンスタイルにアップデートされています。アルメリックのコアなファンからの問い合わせが非常に多いので乗り込んでみて分かったことをインプレしていきます。

ダンプスターダイバー2のインプレの前に知っておきたいこと

ダンプスターダイバー2は世界屈指のフリーサーファーであるデーンレイノルズが開発に携わった2024年ニューモデルです。

初代ダンプスターダイバーの持つドライブ性能、スピード性能を維持しつつ、長さとボトム形状を最新のモダンスタイルにアップデートしたことでオールラウンド性能とパフォーマンス性能を大幅にアップさせたボードになります。

ぱっと見は普通のパフォーマンスボードやオールラウンドボードに見えますが、実はワイドでボリューミーないわゆるミニボードの様なデザインでノーズエリアだけパフォーマンスボードやオールラウンドボードのデザインになっています。見た目はパフォーマンスボードだけどミニボードの様な性能とスピード、フローを味わえる新感覚のボードになります。

ダンプスターダイバー2の特徴

ダンプスターダイバー2の特徴

レール フル
ノーズ ポインテッド
テール ミディアム
ノーズロッカー 弱め
テールロッカー 弱め
フィンセッティング 3フィン

対応するコンディション

スキルレベル 中級レベル~エキスパート
スタンス ナチュラル
対応サイズ ヒザ~オーバーヘッド
ブレイク ポイントブレイク/リーフブレイク/ビーチブレイク

ダンプスターダイバー2のインプレ

インプレで使用したボードサイズ

インプレで使用したボードサイズ

今回インプレに使用したダンプスターダイバー2は以下のサイズです。今回はいつも乗っているパフォーマンスボードと同じくらいのリッター値である5’7と、約3Lほどリッター値を上げたオーバーフロートの5’9の2本で試乗してみました。

■PUの5’7 19 1/4    2 3/8 27.8L
■PUの5’9 19 3/4 2 1/2 30.8L

私の体重は73kg、サーフィン歴20年以上、週3~4回のサーフィン頻度、パドル力は問題なし。いつもは27L~28L 前後のパフォーマンスボードに乗っています。

ダンプスターダイバー2ですが中級レベル以上でサーフィン頻度もありパドル力に左程問題がない場合はジャストフロートに近いサイズをオススメします。初級レベルやサーフィン頻度が少ない方、中高年の方でパドルを補助させるのであれば適正サイズより1~4サイズアップをオススメします。

今回はシャストフロートとオーバーフロートを乗り比べてみましたがどちらも楽しむことが出来ました。過去にリリースされたデーンレイノルズのモデルは基本的にオーバーフロートでも何ら問題なく乗れますし、ダンプスターダイバー2も同様です。

*あくまでも個人的な感想なので他のサイトやyoutubeなどのインプレも参照してください。

今回のインプレで使用したフィン

■DANE DD2  Lサイズ

DANE DD2  Lサイズ

今回はボードがFutures仕様だったのでこのフィンをメインで使用しました。DANE DD2  はデーンレイノルズがダンプスターダイバー2にマッチするフィンとして開発に携わったシグネチャーフィンです。日本ではまだ取り扱いが少ないと思います。

フレックス性はあまりなく固めのフィンです。サイドフィン自体は安心と実績のAM2と同じテンプレートでセンターフィンだけが少し小さめでアップライト気味になっています。このセットアップで特に感じたことですが、センターフィンが小さいのでトップでの板を返しに引っ掛かりがなくスパーンと板が返ります。

*上記フィンでなくてもお手持ちのフィンでも何ら問題ないと思いますので必ずしもこのフィンである必要はありませんが、個人的には大き目のサイズのフィンがフィットすると感じました。

ファーストインプレッション~脇に抱えてみた印象~

脇に抱えた印象ですがぱっと見の印象よりボリュームを感じます。ノーズがボテっとしておらずシュッとしていているのでそのギャップに良い意味で驚かされます。実際に乗ってみても実際のリッター値以上の浮力感を感じました。

レール

丸みを残したフルレールになっています。このボリューミーなレールの反発を活かすことでメリハリの効いた映えるサーフィンを可能にしてくれます。

ロッカー形状&コンケーブ

ロッカー形状&コンケーブ

アルメリックのボードによく採用されているステージドロッカーと呼ばれるセンター付近のフラットな部分により、厚いセクションやパワーのないセクションでもスピードをロスせずに繋げていけます。

コンケーブは浅めのシングルになっています。ショートボードのボトムデザインによく採用されているダブルコンケーブとVeeを外してシングルコンケーブ1本だけにすることでよりスピード性能を高めています。しかしシングルコンケーブが深すぎるとスピードは出ますがその分コントロールするのが難しくなります。そのデメリットを解消するためにコンケーブを浅くすることでスピード性能を維持しつつコントロール性能も高めています。

テール形状

テール形状

サイドフィンあたりから絞りが入っています。テールエリアのボリュームを落とすことで操作性を高め軽快なターンを出来るようにデザインされています。

パドル&テイクオフのインプレ

胸の下辺りにしっかりとしたボリュームがありパドルがやりやすくスイスイと進みます。ロッカーがフラット気味で接水面が広いのでパドルが必然的に速くなるのだと思います。

その為、テイクオフはかなり速いです。いわゆるパフォーマンスボードより確実に速いです。更にワイデストポイントが前よりにあるので小波でも前重心でうねりに乗ったまま追いかけることが出来ます。反則ボードとして高評価を受けているネックベアードもテイクオフが激速ですがダンプスターダイバー2も同等かそれ以上に速く感じました。

前述しましたがオーバーフロートにすることで更にパドル&テイクオフも速くなります。初級レベルや中高年にはオーバーフロートを恐れずにぜひ試して欲しいと思います。

ターン&リッピングのインプレ

ダンプスターダイバー2に乗ってすぐに感じるのはそのスピード感です。ジャストフロートでもボードにボリュームがあるのでボード自体が走ってくれます。オーバーフロートだと板に乗せられる感じになりましたがその分余裕が生まれるので次のセクションへのアプローチが良くなります。

ターンについては十分にドライブしますし伸びます。特にカービング系のターンのやり易さと安心感は別格でした。カーブするぞ!!という意思にボードがしっかりと反応してついてきてくれます。スプレーの量もいつもより確実に出ています。

小波であればアップスでレールを入れるとグイングインと反発しながら走っていけます。走って走ってエンドセクションでメイクするといったありがちなコンディションでも違いを発揮してくれました。

リップに関しては普通にリッパブルです。ノーズエリアにそれほどボリュームがないので素直にボードが返ってくれます。感じたのはリカバリーの安定感です。リップするごとにスピードが乗ってきます。このリップするごとにスピードが乗ってくるという感覚ですがボード評価の際に個人的に重要視している部分であり、DD2は10点満点中9~10点の性能だと感じました。

DD2のデメリット

特筆すべきデメリットや悪い点はありませんでした。しいて挙げるならレールにボリュームがあるので脚力の弱い方や女性にはメリットが逆にデメリットになると思います。あとはボードのレスポンスが良過ぎるので人によってはフィンのサイズや硬さなどの調整が必要になるかもしれません。

これからダンプスターダイバー2を購入しようとしている方へアドバイス

サイジングですがジャストフロートでもオーバーフロートでも問題なく楽しめます。

中級レベル以上でサーフィン頻度もありパドル力に左程問題がない場合はジャストフロートに近いサイズをオススメします。初級レベルやサーフィン頻度が少ない方、中高年の方でパドルを補助させるのであれば適正サイズより1~4サイズアップをオススメします。
適正サイズより長さと浮力をアップさせたほうがサーフィンを楽しめます。

適正サイズってどう算出すればいいの?

基本的に体重×0.38=適正リッター値 になります。上級レベルなら×0.37でもいいですし、初級レベルなら×0.4でもOKです。

あくまでも目安なので自分の体重に対してざっくりとした適正リッター値数を知りたい場合は参考にしてください。

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