アルメリック

現在アルメリックのサーフボードはオーストラリア、アメリカ、日本の3か国をメインに生産されています。その他、南アフリカやバリ、スペインなどでも生産されています。どの国で生産されても間違いなく正規品であり偽物とかではありません。今回はオーストラリア製のアルメリックについて書いてみます。

アルメリック本人はもう削ってないんでしょ。

アルメリックはChannel Islandsのサーフボードブランドです。シェイパーであるアルメリック本人はもうボードはほとんど削っていないと思います。(ごく一部のプロには削っているらしい)ライセンス契約したファクトリーにてボードが製作されているのが現状です。

 

『なんだ、アルメリック本人の削ったボードではないんだ。。』なんて思わないでくださいね。アルメリックでなくてもそれが普通です。

 

現在のサーフボードデザインやシェイプはマシーンで行われています。特にアルメリックなどの人気メーカーの場合、年間2万本以上シェイプされます。仮にハンドシェイプのままだったらこのオーダーに対応出来ません。アルメリックに関わらず他のボードメーカーもそれは同じです。

 

『マシーンシェイプだから、嫌だ。。』

 

なんて思っている方は考えを少し変えたほうがいいですよ!マシーンシェイプだからこそ、高性能なサーフボードを正確なシェイプで安く乗ることが出来るのです。それにマシーンシェイプと言っても完成までの工程を全て機械化している訳ではありません。フォームを削り出す仕事をマシーンが担当しているだけになります。

 

そこから腕と経験のあるシェイパー(シャドーとも言われていますが、現在シェイパーと言われる職人はこの部分を担当している人のことを指す場合も多い)によって、繊細なラインやフォルムなどが削られていきます。そしてグラッシングなどの工程も全て職人の手で仕上げられていきます。

 

マシーンシェイプというのは高品質なサーフボードをたくさんのサーファーに届けるためのひとつの流れです。ただし、最近ものすごく増えている中国製のサーフボードなどは要注意です。先程も書いた通りサーフボード1本仕上げるためには多くの職人の手にかかります。サーフィンのことを知り尽くした職人たちの存在が必要なのです。

 

サーファーでも職人でもない人間にいくら表面的なボードの作り方を教えたところで、出来上がったものはサーフボードではありません。サーフボードの形をした模造品です。アルメリックなどの人気ブランドは、そのことの重要視しています。サーフボードがサーフボードたる所以を大事にしているということです。

 

そのためボードの生産を認めるライセンス契約は大変厳しい条件を求められます。その条件をクリアーしたファクトリーにだけライセンスが認められます。

 

オーストラリア製のアルメリックの特徴

では、オーストラリア製と日本製、アメリカ製の違いですが、それぞれ若干の違いがあるようです。よく言われているのがフォームの違いとグラッシングの質。

 

ブランクスについては、オーストラリア製と日本&アメリカ製とは重さが違うと言う方もいます。『オーストラリア人は体も大きく体重もあるので、多少重くても気にしない』なんて無知な意見もよく聞きます。

 

私的にはそんなことはないと断言します。発泡スチロールの微妙な重さの違いを感じられますか?ほとんどの人には分からないと思います。国によってブランクスの提供会社が違うのは事実ですが、それによって乗り味が大きく変わることはありません。(多少の違いはあります)ブランクスの硬さで言えば、違いはあると思います。その硬さの違いを利用してモデル別に使い分けたりもしているようです。

 

グラッシングについては質の差が出やすい工程です。アメリカ本社があるカリフォルニアやオーストラリアは乾燥が強い地域です。湿度の高い日本でのラミネートと比べると樹脂が硬化する早さが違います。

 

では、日本製はグラッシングが劣るのかというとそうではありません。よく日本製のボードはグラッシングが丁寧だという意見を聞きます。私もそう思います。日本人の物づくりに対する心配りやプライドといったものがグラッシングにも表れています。グラッシングは職人の技量と性質によって差が出るものなのです。

 

ここで挙げたフォームとグラッシングの違いはごくわずかです。その違いを誤差の範囲に収めることがブランドの維持につながりますし、そこは厳しいライセンス契約があるのでしっかりと品質がチェックされています。

 

では、どこ製が1番なの?

どこ製が1番とか2番とかはありません。どこ製のアルメリックでも良いと思います。行きつけのショップがアルメリックの正規店であれば、そこで購入するのもいいでしょう。オーストラリア製やアメリカ製を並行輸入で購入するのもいいと思います。

 

販売価格もそれぞれ違いますし、予算とアフターケアなども考慮にいれるといいでしょう。私自身はオーストラリア製のボードに乗っています。オーストラリア在住なので当たり前ですね(笑)

 

ご存知のとおり、オーストラリアはサーフィン大国です。サーファーのレベルの高さは世界一だと断言できます。底が厚いんですよね。子供から年配の方まで上手いサーファーがゴロゴロいます。当然、ボードに対する目も肥えています。その中でもアルメリックのサーフボードはこの国で多くの支持を得ています。

 

もし、オーストラリア製のアルメリックの品質が悪ければこの国では売れません。他にもJSやDHDやChilliなどの人気ボードブランドはゴロゴロあるのですから。

 

追記

マシーンシェイプは素晴らしい!みたいなことを書いていますが、ハンドシェイプを否定している訳ではありません。私もハンドシェイプのボードをたくさんオーダーしてきましたし、その素晴らしさも知っています。ハンドシェイプにこだわるシェイパーもリスペクトしています。そのうえで、現在のサーフ業界の流れとして、マシーンシェイプのメリットを紹介しました。

 

アルメリック ロゴの詳しい解説