サーフィンと怪我

RICE処置はサーファーなら知識として身に着けておきたい怪我した時の応急処置法です。サーフィンに怪我は付き物です。もしものアクシデントの時、ぜひ知っておきたいRICE処置について解説していきます。

RICE処置は応急処置の基本

RICEとは、怪我した時の応急処置の基本である

■ Rest(安静)

■ Ice(冷却) 

■ Compression(圧迫)

■ Elevation(挙上)

の頭文字をとったものです。

 

RICE処置

 

サーフィンによる怪我(打撲、捻挫、靭帯損傷など)の受傷時にRICE処置を迅速に行うことで、痛みや腫れがひどくなるのを防ぐばかりでなく、治りも早くなります。

 

処置が早ければ早いほど怪我の回復は早くなるのが、RICE処置のポイントです。

 

ただし、RICE処置はあくまで怪我応急処置なので、痛みが続いたり調子が戻らない場合は必ず整形外科医やスポーツドクターの診断を受けましょう。

サーファー必見!! RICE処置の方法

【ステップ1 Rest(安静)】

 

安静

打撲や捻挫をしたらすぐにサーフィンを止め、陸に上がりましょう。とにかく怪我をしたところを動かさず安静に保ちます。

一時的に痛みが引いたからといってサーフィンを続けてはダメです。

 

何度も言いますが、RICE処置は早ければ早いほど怪我の回復が早くなります。とにかく患部を動かさないように、体重がかからないように安静にしてください。

 

【ステップ2 Ice(冷却)】

 

アイシング

次にアイシングで患部を冷却します。受傷部をアイシングすると血管が収縮します。

そうなると痛みが軽くなり内出血や炎症を抑えることが出来ます。

 

具体的なアイシング方法は、スーパーなどのビニール袋の中に氷を入れて患部にあてるという方法です。

 

受傷部に氷袋をあてると、ピリピリとした痛みが出てきて、やがて無感覚になります。その間、15分~20分が目安になります。

 

15分~20分経過したら氷袋を患部から外します。それ以上当て続けると、低温火傷の恐れがあるので要注意。

 

その後、40分~60分の間隔を開けた後にアイシングを再び行います。症状によりますが、このサイクルを受傷後24~72時間繰り返します。

 

『24~72時間繰り返えす?なげぇ。。。』

 

確かに長いと思いますが、これをするしないによってその後の状態が左右されます。

 

アイシングを怠ると、腫れが大きくなって治りも遅くなり痛みも長期間残り易くなります。プロのスポーツ選手は、そのことをよく知っているためこのアイシングの作業をしっかりと行います。

 

【ステップ3 Compression(圧迫)】

 

テーピングや包帯を巻くなどして患部を適度に圧迫することで、内出血と腫れを防ぎます。

 

可能であれば圧迫もアイシングと同時に行うほうがベストです。テーピングや包帯がない場合は、患部にアイシングの氷嚢をあて、そこをタオルなどで縛るのも有効です。

 

私自身もこのタオルを使った圧迫とアイシングをしたことがありますが効果はありました。

 

【ステップ4 Elevation(挙上)】

 

挙上

受傷部を心臓より高い位置に保ちます。これをやらないと、血液が下に下に行くので受傷部の炎症と腫れを促進してしまいます。

 

サーフィンの場合は膝や足首の怪我が多いので、図の様に横たわりクッションや毛布などで高さを作りそこに脚を置きましょう。

 

寝ている間も基本はこの姿勢のままで寝ます。これもアイシングと同じで24~72時間続けると効果があります。

RICE処置のまとめ

RICE処置は本当に効果があります。私自身、サーフィンで膝や足首の怪我を経験していますが、RICE処置をしっかりと行ったのでその後早期にサーフィンに復帰出来ています。

 

サーフィン中の怪我の経験がない方は、ここで紹介したRICE処置を本気で身に着けようとする方は少ないと思います。なので、頭のどこかにこのRICEという言葉を覚えておけばいいと思います。

 

怪我をしたときに、あぁ、そういえばどこかでRICE処置って読んだことあったな。と思い出してくれれば幸いです。怪我をしたらすぐにネットで調べて処置してください。もっと詳しいRICE処置のやり方が出ているはずです。

 

サーフィンに怪我は付き物です。もしもの時の対処法も知っておくことが、長くサーフィンをやっていく上で必要だと思います。

 

以上が、今回の記事となります。