最近のJSサーフボードにはカーボンストリップが導入されています。アルメリックなどでもEPSボードにカーボンストリップが使われています。
ケリースレーターがボトムにカーボンの入ったボードを好んで乗っていますね。今回は、サーフボードに使用されるカーボンストリップについての記事です。
JSのカーボンストリップの解説
カーボンは宇宙工学にも使用される特殊建材です。
その特徴は、軽さ、強さ、フレックス性です。
その特徴を活かせば、サーフボードをもっと進化させることが出来るのでないか?ってことで各ブランドが導入を始めました。
例えば、軽さを求めてボードを1層巻で作るとします。軽量にはなりますが、剛性は低くなり壊れやすくなります。そこでカーボンストリップを施すことで、クロスを追加することなく剛性を高めることが可能になりました。
これが単体のカーボンストリップ ↓↓↓
炭素素材を2000度以上の高温で加熱すると、画像の様な強度とフレックス性を持ったカーボンストリップが出来ます。これを、サーフボードのストリンガーに沿ってボトムに施します。
このボトムに入ったカーボンストリップですが、JSの場合、モデルの特性に合わせてにカーボンの長さや範囲が変わってくるほど緻密に設計されて施されています。
revolution2のカーボンストリップ ↓↓↓ (ノーズ先端部から施されています。)
dropped swallowのカーボンストリップ ↓↓↓ (短めのカーボンストリップ)
アルメリックのカーボンストリップ
アルメリックの場合ですが、通常のPUボードにはカーボンストリップは導入されていません。Epoxy EPS(エポキシ EPS) モデルのみの導入となっています。
Epoxy EPS(エポキシ EPS) モデルのニューフライヤー ↓↓↓
ご覧の通り、JSのカーボンとは外見が違います。
関係者に聞いた話しですが、カーボン技術についてはアルメリックよりJSのほうが進んでいるとのことです。
今後、アルメリックもカーボン技術に力を入れてくると思われますが、こういったメーカー同士の切磋琢磨がサーフボードの技術革新に繋がっていくのですね。
ケリースレーターはカーボンストリップが大好き!?
アルメリックと言えばケリースレーターですが、ケリーもカーボンストリップ入りのボードを好んで乗っています。
2013 in タヒチでのケリーの準備したボード ↓↓↓
ご覧のとおり、全部カーボンストリップが入っています。かなりお気に入りの様ですね。でも、コレには秘密があるそうです。
ケリーは40歳を超えています。体力的に20代の若手を相手に戦うのは相当キツイはずですよね。筋力や瞬発力も全盛期に比べると落ちています。
そのマイナス要素を補ってくれているのが、カーボンストリップを含めたサーフボードの進化だと彼は語っています。
”EPSフォーム+ カーボンストリップによる”独特の粘りやフレックス性能を活かしたライディングをすることにより、40歳を超えた今でも世界トップレベルの戦いを見せてくれています。
カーボンストリップ入りボードで戦うケリーの動画 ↓↓↓
以上が、今回の記事となります。