JS Matrix(マトリックス)はJS一押しの小波用サーフボードです。実際にMatrix(マトリックス)に乗ってみたインプレですが癖がなく乗り易いですね。

 

腰~胸くらいのサイズで抜群の乗り味とインプレッションでした。今回はJS Matrixの感想とインプレをお届けします!

 

JS Matrixは短くが基本

 

Matrix(マトリックス)は、短く乗るようにデザインされているボードです。いわゆるミニボードというカテゴリーに入ります。

 

JSの公式サイズ表を見てみましょう。↓↓↓

 

matrixの公式サイズ表

 

通常のボードよりも4~6インチ短く乗るセッティングです。1番長いサイズで6’2とかです(笑)

 

かなり短いですよね~。でも、この短さが面白いんです♪しっかりとしたボリュームがあるせいか、乗っていてそこまで短さは感じません。

 

Matrixを選ぶときにはボリュームも参考にしてください。日本人のアベレージ体重を考えると、30Lを超えてくると十分な浮力を感じてくると思います。

 

Matrixは浮力系のボードなのでオーバーフロートで乗っても大丈夫です。しかし、40Lになるとかなりのオーバーフロートになるので注意してください。ドルフィンで板を沈められなくなったりします。

 

ちなみに、世界チャンプのJoel Parkinsonのボードは 5’6 x 20 x 2 5/8 です。

身長:183cm(6’0)  体重:82kg

 

Joel ParkinsonがMatrixで遊んでいる動画 ↓↓↓

 

 

楽しそうですよね♪ このポイントはスナッパーズロックって場所なんだけど、パドルしていて隣を見ると普通にパーコがいたりします(笑)

 

挨拶すると普通に挨拶してくれます。普通のオージーのにーちゃんです。

 

ですが、ライディングを生で見るとレベルが異次元です。スムース&アグレッシブなライディングは上手いサーファーが多いオーストラリアでも際立っています。

 

そのパーコが小波の時に使用しているのがMatrix(マトリックス)になります。パーコ以外のJSライダーたちも小波にはMatrixを使用しているみたいです。

 

JS Matrixの特徴

 

Matrix(マトリックス)のアウトライン ↓↓↓

 

matrixのアウトライン

 

ボテッとしたアウトラインです。ミニボードに多いアウトラインですね。見ただけで、『小波で試してみたい!!』って思えるアウトラインです。

 

通常、小波用のボードにはロッカーがありません。フラットにしたほうが滑り出しが速くスピードが出るからです。

 

Matrixの場合、ロッカーがほどよく入っています。↓↓↓

 

matrixのロッカー

 

エントリーロッカーを程よく入れることで、パフォーマンス性能がアップしています。小波をスピードをつけて走るだけのサーフィンではなく、自由に当て込んだりクイックなターンを入れたりすることが出来ます。

 

レールはボキシーでしっかりとしたボリュームがあります。反発を活かしてグイグイとスピードを乗せられます。

 

matrixのレールとテール

 

フィンですが5フィンが標準装備です。好みやコンディションに合わせて、3フィンと4フィンを使い分けても面白いですね。

 

JS Matrixに乗ってみた感想とインプレ

 

今回は腰~腹サイズの波で乗ってみたインプレになります。

使用したボードは、5’7 20 1/4 2 5/8

 

今回使用したMatrix

 

フィンはKINETIK RACINGのPARKOモデルをチョイス。KINETIK RACINGの中では、大き目のフィンになりますが、ボードが短い分フィンをあえて大きくしました。

 

KINETIK RACING

 

まずは、テイクオフの感想

 

抜群に速いです。ノーズにロッカーがあるので少し影響あるのかなぁと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

 

パドルも、短いからちょっとキツイかなぁと思っていましたが、これも杞憂に終わりました。グイグイとパドルするたびに進んでくれます。グイグイです。ドルフィンも短いのでやり易かったです。

 

ターンやドライブ感についての感想

 

半径の小さなターンがクイックに決まります。小波の場合、パワーポケットを維持するのが難しいんですよね。

 

サイズがあれば否応なしにパワーがあるので、ポケットをはずしても誤魔化しが効きます。ですが、小波ではそうはいきません。誤魔化しが効きません。

 

プロの小波でのライディングを見ていると、常にポケットをキープしたサーフィンをしています。だからこそ、小波なのにあり得ないアクションやスプレーを飛ばしているのです。

 

MATRIXは、このポケットを上手く使えました。意識しなくても自然にポケットを維持できるライディングになる感じです。

 

 

縦へのアクションについて

 

とてもいい感触で当て込めます。癖がなく狙い通りにアクションを入れることが出来ました。

 

ボードが短い分、かなり自由に動きます。ここらへんがミニボードの楽しさですね!

 

リエントリーの安定感もいいですね。幅がワイドになっている分、しっかりと受け止めてくれます。

 

ベストなコンディションは?

 

腰~腹サイズでは、抜群の操作性と乗り味で最高でした。タルいセクションは、ボードの浮力とスピードで乗れますし、ホレたセクションでもロッカーがある分、際どく攻めることが出来ます。

 

試していないので分かりませんが、印象では胸以上のサイズでもいける感じはします。その際は、大き目のフィンで遊んだほうがいいでしょう。Matrixの持つドライブ性能を更に楽しめると思います。

 

JS Matrix (マトリックス)に対する私の結論

 

小波でのパフォーマンスを追及するなら、このMatrixはオススメです。浮力系のミニボードにありがちな鈍重さはありません。実にクイックに自由に動きます。

 

走って良し、当てて良し、ターンして良し、飛んで良し、着地良し、全ての項目で高い性能をたたきだす、スペシャルなボードですね。

 

特筆すべきは、その癖のない乗り易さ。JSのボードは本当に癖がないボードが多いですね。Matrixも変な癖がないので乗り手を選ばないと思います。

 

初心者にもかなりオススメします。乗り手が初心者でも中級者でも確実に次のステップでレベルアップしてくれるそんなボードですね。

 

JSには他にもPire Ponyなどの小波用モデルがありますが、このMatrixが小波用ではJSのNo1モデルだと思います。

 

JSが好きな方やパーコのようなライディングを目指している方ならぜひ乗って欲しいボードですね。

 

以上が、JS Matrixの感想とインプレになります。