ケリースレーターのパドリング

 

”ケリースレーターのパドリングには秘密がある”

11度のワールドチャンピオンに輝いているケリースレーター。40代の今でも彼のサーフィンは衰えを知りません。

今回はケリースレーターのパドリングについて徹底解剖したいと思います。

 

ケリースレーターのパドリングの3つの秘密

 

ケリースレーターのパドルリングには3つの特徴があります。

この特徴について解説した動画をご覧ください。↓↓↓

 

 

この動画は英語での解説なので、私が日本語に要約して解説していきます。

 

まずは頭の位置

 

動画を見ると、激しくストロークしているにも関わらず、頭の位置が全くぶれていません。

 

上下にも左右にも一切ぶれていません。隣でパドルしているサーファーの場合、頭が左右に動いています。

 

これはどういうことかというと、軸がしっかりとしているということです。頭を一定の位置に固定することで、足先まで軸がしっかりと固定されます。裏を返せば軸が決まっているからこそ頭の位置が全くぶれないとも言えます。

 

そうすることで、ストロークに動力がしっかりと伝わり無駄のないパドルが可能になります。

 

肘の位置

 

動画を見てください。ストローク時の肘の高さに注目です。

 

かなり高い位置まで肘を引き上げています。腕を回すというよりは、肘を回している感じですね。

 

やってみると分かりますがかなり回転性が向上します。実はコレ、水泳のクロールの基本と同じです。

 

肘の使い方はクロールと同じですが、水中での力の入れ具合は違います

 

参考例として、パドルボート、クロール、ケリーのパドリングを例にあげて水中での力の入れ具合の違いについて説明します。

 

ケリースレーターのパドル

①はパワーボートですが、水中では赤い部分に力を込めてストロークします。水先を捕まえにいくようなパドリングですね。

 

②はクロールですが、ストローク後半部分に力を込めます。水を掻き出すイメージです。

 

③ケリーの場合は、扇を広げたようなエリアに力を込めてストロークしています。肘の位置を高くして回転性を高め、この扇形のエリアで力を込めてストロークする。これがケリーのパドルの重要なポイントとなります。

 

レールの下をストロークする

 

これもクロールの基本と似ています。クロールの場合は、体の直下をストロークさせて推進力をつけます。このやり方が1番スピードの出る泳法です。

 

サーフボードの場合、ボードの直下をストロークするのは構造的に無理があります。ですが、レール付近をストロークする分には無理なくパドル出来ます。

 

意識してレール付近を通すだけで、推進力が変わってきます。

 

ケリーもこのことについて、別のインタビューで語っています。

 

『子供の頃は、サーフィンをがむしゃらにやっていた。その時に覚えたことが2つ。今でも役に立っている。パドリングはボードの下を掻くと速いということ、そしてバレルでは絶対目をつぶらないということ。この2つだ。』

 

ケリースレーターのパドルのまとめ

 

ケリーのパドルには、3つのポイントがあるのが分かったと思います。

 

① 頭の位置を一定に保つ=軸をしっかりと保つ

② 肘を高い位置まで引き上げる

③ ボードの下をストロークする

 

40代のケリーが10代、20代の若手トッププロと今でも戦えているのは、こういった無駄の出ないパドリングや体の使い方が優れているからです。

 

技術やメンタルが超一流なのは言うまでもありません。この地球上でも最も上手いサーファーはケリースレーターです。

 

素晴らしい技や切れのあるライディングに目が行きがちですが、パドルのようなベーシックなテクニックに目を向けてみるとサーフィンのレベル向上に繋がると思います。