WSLクイックシルバープロ2019が4/3よりスタートしました。クイックシルバープロはその年のツアー第1戦になる大事なコンテストです。クイックシルバープロで優勝した選手がその年のワールドタイトルを獲る確率も高いというデータもあるほどです。
今回のクイックシルバープロはいろいろと例年とは違うシステムが導入されているので結果と併せて紹介します。
クイックシルバープロの開催ポイントがSnapper Rocks(スナッパーロックス)じゃない?
クイックシルバープロと言えばSnapper Rocks(スナッパーロック)ですよね!!上質なライトハンドのポイントブレークが特徴のスナッパーロックスですが、2月にきたサイクロンのせいで砂が流されて波がブレイクしないという状態なんです。
地形が決まりさえすればスーパーバンクと呼ばれるロングライドのマシーンウェーブが味わえるのですが、今は見る影もありません。
そこで今回はスナッパーロックスではなくDbah(ディーバー)にて開催されることになりました。
Dbah(ディーバー)はポイントブレイクではなくビーチブレイクですが、世界のサーフィン道場とも呼ばれるポイントです。ミックファニングやパーコらのホームポイントでもあり、ここで技を競い合いWCTの舞台へステップアップしていきました。
ちなみにディーバーはスナッパーロックスの隣というか奥にあるポイントですが、州が違います。ディーバーはNSW州でスナッパーはQLD州。
今までディーバーで開催されなかったのはスポンサー問題があったみたいです。大会のスポンサーでもあるQLD州がNSW州でやるなんて認めん!!っていう感じだっだのですが、今回はスポンサー問題が解決したのかディーバーで開催されました。
ラウンドを勝ち上がるシステムがいつもと違う
今まではR1は3人ヒートで1位はR3に勝ち上がり。2位と3位がR2で1対1(マンオンマン)で対戦して勝ったほうがR3にみたいな感じで、3メンヒートとマンオンマンヒートをミックスしながら進んでいました。
2019年からはより1対1(マンオンマン)を重視したシステムに変わります。その他の変更点としてデュアルヒートも常時解禁されています。デュアルヒートはオーバーラップヒートとも呼ばれますが、要は2つのヒートを同時進行でやるということです。
今まではパイプラインでのヒートや緊急時を除いてデュアルヒートは認められていませんでしたが、2019年よりコンテストディレクター判断で常時可能になりました。
要は無駄に経費がかかるウェイティングピリオドを短くして短期集中でやっていくってことです。これならウィメンズを含めても3日でいけちゃいます。
ジョンジョンやケリーがカムバック
去シーズンは怪我で休場していたジョンジョンがカムバックしてきます。半年のブランクをどう跳ね返すのか注目を集めています。
そのジョンジョンですが、順調に勝ち上がりセミファイナルまで進みました。僅差でコロヘアンディーノに敗れましたがその実力は衰えていません。さすがはワールドチャンプといったところです。
また、ツアー最年長である47歳のケリースレーターもカムバックしてきます。おそらく進退をかけたシーズンになるとささやかれていますが、レジェンドもついに引退してしまうのかこちらも要チェックですね。
そのケーリーですが、やはり衰えを隠せずラウンド2で敗退。厳しいシーズンスタートとなっています。
ファイナルはイタロー・フェレイラとコロヘ・アンディーノ
ファイナルはイタローとコロヘのヒートになりました。コロヘはツアー歴も長いですが、これが初のファイナル進出。一方、イタローは昨シーズンは3勝していて先日ディーバーで開催されたエアショーでも優勝して乗りに乗っています。
優勝したのはエアーがキレキレだったイタロー・フェレイラ。ファイナルもそうですが今大会を通して彼のエアーは別次元でした。