最近のボードのテールはカーボンで補強されています。カーボンパッチとカーボンテールの2種類があり、メーカーやモデルによって使い分けされています。
このカーボンパッチとカーボンテール、どちらが強いのか?それぞれの特徴も含めて迫ってみます!!
そもそも何のためにカーボンで補強するの?
それには2つの理由があります。
理由1 フィンカップの突起によるダメージ軽減のため
サーフィンを長くやっている方なら経験があると思いますが、昔はフィンカップの裏(デッキ側)が板を使いこんでくると浮き上がってきました。
FCSの場合、デッキ側にFCSのフィンカップの形がポコッと浮き出て、そこからリペアが必要になったりしていました。当然、見た目も悪かったですね。その突起の軽減のため、カーボンで補強する発想が生まれました。
理由その2 テールエリアのヘコミ軽減のため
ライディング中にテールを強く蹴りこむことを続けると、テールの淵などがへこんだりすることがあります。
うん? そんなことって起きるの??って思う方もいるでしょう。
誤解を恐れずに言えば、そう思われた方はまだまだテールを蹴りこめていないということです。
現代のサーフィンは板を蹴りこむという動作が必要不可欠です。テールを強く蹴りこめばテールへの負担が増します。当然、ボードは損傷しやすくなります。そういったことを軽減するためにカーボンで補強するのです。
では、カーボンパッチとカーボンベールの違いについて解説します。
カーボンパッチとカーボンベールの違い
カーボンパッチとはコレです ↓↓↓
チョコレート細工の様な黒と青のライン、これがカーボンパッチです。ラミネートするときに一緒に張り込みます。
次はカーボンベールです。 ↓↓↓
カーボンベールは和紙のような細かい繊維で覆われたカーボンになります。
では、どちらが強いの?
結論からいきます。 強いのは、カーボンベールのほうです。
ただし、若干の差です。これは見た目の構造からも判断出来ると思います。カーボンパッチの場合はライン状を束にして補強しています。強さを求めつつ軽さも求めています。
カーボンベールの場合、1枚のカーボンでガッツリ補強しています。面全体でしっかりと補強するのが目的です。しかし、重さで言えばパッチより僅かに重くなります。僅かです。
強さではカーボンベールに軍配が、軽さではカーボンパッチに軍配が上がります。しかし、その差は僅かなので好みで選べばいいと思います。
上の画像はアルメリックのボードです。アルメリックの場合はモデルによって使い分けられています。(オーダーを除く)
他のブランドでも独自のカーボンを施しているところもあります。例えばChilli なんかはユニークです。
テール全体を方眼状のカーボンで補強しています。Chilliらしい、研究熱心な姿勢が垣間見れます。
このように、ブランドによって使われるタイプは変わってきますし呼び方も変わってきます。どちらにせよ、機能的にはあまり差はないので好みで選んでくださいね。