Stab In The Darkって企画が面白い!!

サーフメディアのStab Magazineが2016年から始めた”Stab In The Dark”って企画をご存知ですか?すでにご存知の方も多いと思いますが、一般サーファーにとってもいろいろと勉強になる企画なので改めて取り上げたいと思います。

Stab In The Darkとは?

世界的に有名なシェイパーって何人もいますよね? JSのジェイソン・スティーブンソン、DHDのダレン・ハンドレー、PYZELのジョン・パイゼル、Chilliのジェームス・チール、サンモンアンダーソンなどなど。

 

トップシェイパーの彼らに長さ6’0のボードを1本だけ削ってもらい、どのシェイパーのボードが1番かを競うのが”Stab In The Dark”です。

 

In The Darkとは闇の中と言う意味です。なぜ闇の中かというと、シェイパーに事前に知らされる情報は、乗り手がWCTサーファーであること、またはWCTクラスのサーファーであること、あとはだいたいの身長と体重だけです。

 

シェイパーに最低限の情報だけを与えて、誰だか分からないトッププロ用にボードを削ってもらい、その中で誰のボードが1番良かったかをそのトッププロに評価してもらうガチな企画なのです。

 

出来上がったボードにはブランドロゴが一切ないノーディケールで番号だけが張られているので、乗り手にはどのシェイパーが削ったボードなのか一見するだけでは分からない様になっています。乗り手のトッププロにとってもIn The Darkという訳です。

出来上がったボードにはブランドロゴが一切ないノーディケール

何が面白いの?

トッププロであればシェイパーと契約していることが多いですよね。ミックファニングならDHDとか、パーコならJSとか。契約なのでそこには多かれ少なかれ縛りがあります。当然自分のシェイパーを悪くは評価しないだろうし、他のシェイパーのボードにも表向きは乗らないことが多いです。

 

過去2回のStab In The Darkで乗り手を務めたのは、WCTの現役サーファー”ジュリアン・ウィルソン”とフリーサーフィンのカリスマ”デーン・レイノルズ”

 

ジュリアンはJSと、デーンはアルメリックと契約しています。自分のシェイパーの削ったボードであれば見て触ればすぐに分かりますよね。この企画に参加したシェイパーはもちろんStab Magazineも、乗り手のプロが自分のシェイパーを贔屓目に評価するのではないかという懸念が当然あったはずです。ですが、この2人はガチで評価してきました。気持ちいいほどガチです(笑)企画自体も面白いですが、このガチな評価もStab In The Darkの見どころです。

 

他に面白いところがあります。

 

乗り手はボードに乗る前に、どのボードがどのシェイパーのボードなのか推測することになっています。『99番のボードはDHDだ!!』 『01番のボードはChillだ!!』みたいに。ジュリアンは結構当てていましたが、デーンは気持ちいいほど外していました(笑)同じトッププロでもジュリアンはいろんなシェイパーのボードに乗っているのが分かるし、デーンは乗っていないのが分かります。

 

デーンが最終的にNo1に選んだボードはPYZELでしたが、最後までそのボードはTIMMY PATTERSONだと思っていました。

 

他にもいろいろと面白い点や参考になる点があるので動画でチェックしてみてください。

Stab In The Dark~Starring Dane Reynolds~

乗り手:デーン・レイノルズ

デーンがNo1に選んだボード:PYZEL(ジョン・パイゼル)

Stab In The Dark~Starring Julian Wilson~

乗り手:ジュリアン・ウィルソン

ジュリアンがNo1に選んだボード:DHD (ダレン・ハンドレー)